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2022年5月25日(水)

工期ありき建設反対

紙氏 北海道新幹線ただす

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(写真)質問する紙智子議員=9日、参院決算委

 日本共産党の紙智子議員は9日、参院決算委員会で、物価上昇で北海道新幹線の工事費が膨らむ可能性についてただしました。財務省の奥達雄主計局次長は「(当初見込みより)3000億~7000億円増える。工期は当初計画から約3年遅延している。(今後の工程は)鉄道・運輸機構と考える」と答弁。紙氏は「工期ありきの無理な建設はすべきでない」と主張しました。

 開通ずみの新青森―新函館北斗間は赤字経営が続いており、紙氏は、1日・1キロあたりの見込み乗客数は7200人だったが、開業翌年の乗客数は5000人を割り込み、さらに減っていると指摘。国土交通省の上原淳鉄道局長は「データと人口推計から(乗客数を)出している」と答弁しました。

 紙氏は需要見通しが甘いとして、並行在来線の廃止による地方切り捨て、トンネル残土による環境汚染、工事費増による道民負担増加への危惧を示し、立ち止まって検討するよう求めました。

 札幌市は1200億円もかけて札樽自動車道と同市都心部をつなぐアクセス道の建設を賛否が割れているもとで進め、国交省も道路建設を認可しました。紙氏が完成時期をただすと、同省の村山一弥道路局長は「完了時期は決まっていない」と答えました。


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