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2022年5月25日(水)

「新基地完成は困難」

日米会談受けデニー沖縄知事

 岸田文雄首相とバイデン米大統領による日米首脳会談で沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の強行が表明されたことを受け、同県の玉城デニー知事は23日、新基地建設は「困難だ」とするコメントを発表しました。

 デニー知事は、埋め立て区域に軟弱地盤が存在し、国の設計変更申請を不承認としたことで、「埋め立て工事全体を完成させることがより困難な状況となった」と強調しました。

 その上でデニー知事は、両首脳が米軍普天間基地(宜野湾市)問題の「唯一の解決策」とする新基地建設では、普天間基地の一日も早い危険性の除去にはつながらないと指摘。「辺野古が唯一の解決策」との固定観念にとらわれることなく、普天間基地の速やかな運用停止を含む一日も早い危険性の除去、早期閉鎖・返還を実現するため、県との真摯(しんし)な対話に応じるよう求めました。

 両首脳が発表した共同声明で、拡大抑止の強化や日本の防衛力の抜本的強化が確認されたことについてデニー知事は「復帰後50年を経てもなお過重な基地負担を強いられ続けている沖縄のさらなる負担の増加につながることはあってはならない」と指摘。「米軍基地が集中しているがゆえに沖縄が攻撃目標とされるような事態は決してあってはならないと考えている」とし、日米両政府に対し、平和的な外交・対話による緊張緩和に取り組むよう求めました。


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