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2022年5月25日(水)

2022参院選 激戦の様相

神奈川選挙区(改選数5) あさか予定候補 改憲勢力と正面対決

平和の枠組みつくる時

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(写真)街頭で訴えるあさか予定候補

 「参院神奈川選挙区で『憲法9条を守る』と断言しているのは、私、あさか由香だけです」―日本共産党の、あさか由香参院神奈川選挙区予定候補(42)は、全県を駆け巡るキャラバンで訴えます。

 「9条を守ってください」と若者から声をかけられる経験が何度もあったと、あさか予定候補は話します。「ウクライナ危機に乗じて、自民党や維新の会などから9条改憲や敵基地攻撃能力保有、核兵器共有の議論が出ていますが、軍事力に軍事力で対抗すれば果てしない軍拡競争に陥るのは明らか。今こそ9条の理念を世界に広げ、東アジアに平和の枠組みをつくる時です」

 神奈川選挙区のたたかいは、憲法9条を破壊し戦争へ道を開く自公政権と維新の会などの補完勢力に対し、9条を守り生かした外交を掲げ反戦平和をつらぬく日本共産党の、あさか予定候補が正面から立ち向かう対決構図です。

新しい挑戦に

 昨年第3子を出産し、0歳児を含む3人の子育てをしながらの選挙戦となるあさか予定候補の「一人ひとりの生活を大切にしながら政治参加できる社会へ」という新しい挑戦は、野党共闘を進める市民団体や個人、無党派層、無所属の地方議員にも共感を広げ、これまで支援を見送ってきた人たちが、あさか予定候補支援を表明する動きも各地で生まれています。

 改選数4に、辞職に伴う欠員1を加えた5議席を争う同選挙区は、あさか予定候補のほか、▽自民2(現、元)▽公明1(現)▽立民2(ともに新)▽日本維新の会1(元)▽国民民主1(新)など、10人以上が立候補を表明しており、大混戦必至です。あさか予定候補は前回、前々回ともに5位の次点。「24年ぶりの選挙区での議席獲得のチャンス」として、党と後援会は比例目標60万票を必ず達成し、その勢いで、あさか予定候補勝利を勝ち取ろうと猛奮闘しています。

 一方、各党・各予定候補も本番さながらの取り組みを強めています。自民党が選挙区で複数擁立するのは24年ぶり。小泉進次郎衆院議員が県連会長に就き、両予定候補とともに遊説。「こういう世界情勢だからこそ、憲法改正を真剣に考える必要がある」(三原じゅん子氏)、「敵基地攻撃能力を持つことは憲法違反ではない」(浅尾慶一郎氏)と改憲をあおっています。

 公明党は、相互推薦をしている自民党が複数擁立したことに危機感を強め、山口那津男代表は4月、5月と連続して駆けつけました。JR桜木町駅前広場での街頭演説では「日本周辺にも武力による威嚇をする国がある。備えをしっかりしていかなければならない」と改憲、軍拡路線では自民と軌を一にしています。

 維新の会は連休中、主要駅の宣伝場所を早朝から夕方まで占拠して予定候補者の演説の録音を繰り返し流し、15日には川崎市で松井一郎代表が応援演説。「他国から侵略されないように抑止力の強化が必要だ」と述べました。

期待が高まる

 これに対し、あさか予定候補は「9条守れ」の発信を強めるとともに、共産党の「やさしく強い経済」の五つの提案を説明しながら「世代を超えてすべての人が安心し、生きることを楽しみ、尊重される公正な仕組みを確立すること。それが、『8時間働けばふつうに暮らせる社会』に込められた意味です」と訴えます。2016年参院選から掲げているスローガンの「8時間働けばふつうに暮らせる社会へ」に寄せられる期待はかつてないほど高まっています。

 小田原市で再生可能エネルギー推進に取り組む「小田原かなごてファーム」の小山田大和代表は、五つの提案のうち、気候危機打開を進める政策を評価し「あさかさんを次の参院選で勝利させたら展望が開ける」と話します。

 共産党県委員会は、ジェンダー平等の社会実現に向け全国的な意義を持つあさか予定候補の議席を勝ち取るため、「比例を軸に」を貫き、宣伝対話・支持拡大、「折り入って作戦」で大きな飛躍をつくりだそうと呼びかけています。

 (神奈川県・石井拓生)


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