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2022年5月23日(月)

エネルギーも食料も自給できる日本に

松本市・長野市 志位委員長が訴え

参院選公示まで1カ月

 参院選公示まで1カ月となった22日、日本共産党は志位和夫委員長が長野県内2カ所で訴え「エネルギーも食料も自給できる日本に」と呼びかけました。小池晃書記局長が茨城、田村智子副委員長が千葉、井上哲士参院議員が新潟で演説するなど参院選勝利に向けフル稼働しました。全国の党組織と後援会は、宣伝・対話、支持拡大に攻勢的に打って出ると同時に、党の安全保障論をはじめ綱領路線の学習や集いの開催に全力をあげました。21、22日の演説会全体では、オンラインも含めおよそ1万人が視聴し、平和と暮らしを守る党の訴えに注目が集まっています。


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(写真)志位和夫委員長(右)と、たけだ良介参院議員・参院比例予定候補の訴えを聞く人たち=22日、長野・長野駅前

 夏の参院選で、日本共産党躍進と、野党統一候補の勝利を勝ち取ろうと、日本共産党の志位和夫委員長は22日、長野県松本市、長野市を駆けめぐり、比例代表で、たけだ良介参院議員を含む5人のベストチーム全員の勝利とともに、長野選挙区(改選数1)で、市民と野党の統一予定候補・杉尾ひでや参院議員の勝利を訴えました。両会場で、志位氏と、たけだ議員、立憲民主党県連、社民党県連、信州市民連合の代表がともに舞台に立ってアピールすると、膨れ上がった聴衆から、盛んな拍手と歓声が送られました。また、志位氏の訴えに、若者をはじめ通行人が足を止め、熱心に耳を傾ける姿が目立ちました。

 志位氏は、市民と野党の共闘について、「安保法制廃止、9条改憲を許さないなど、鮮明な共闘の旗印が立ちました」と強調。長野選挙区は自民党候補との一騎打ちだとして、「杉尾ひでやさんの二度目の勝利を、どうか勝ち取らせてください」と訴えました。

 志位氏は、危機に乗じて「9条を変えろ」の声が強まっていると批判し、世界、東アジア、日本の平和をつくる日本共産党の平和外交の提案を縦横に訴え、「世界に誇る憲法9条を将来にわたって守り生かそう――この願いは党をつくって100年、反戦平和を命がけで貫いてきた日本共産党に託してください」と訴えました。

 暮らしの問題に話をすすめた志位氏は、深刻な物価高騰の原因は、「新型コロナ」「ウクライナ侵略」だけでないとして、「異次元の金融緩和」による異常円安で、輸入物価が高騰していることが重大な原因になっていると告発。安倍晋三元首相が「日銀は政府の子会社だ」と発言したことが大問題になったとして、「本来、政府から独立しているべき日銀を『子会社』扱いし、日銀総裁の首を無理やり変え、『異次元の金融緩和』をやらせ、大金持ちは株高でもうけさせ、貧富の格差を拡大し、異常円安をつくりだし、物価高騰を招いた。『アベノミクス』の責任は極めて重い」と批判しました。

 さらに志位氏は、「それにしても物価高騰でどうしてこうも暮らしが苦しいのでしょうか」と問いかけ、「働く人の賃金が上がっていない、年金が少なすぎる上に減り続けている、教育費が重すぎるからです。弱肉強食の新自由主義が、日本経済を『冷たく弱い経済』にしてしまった」と強調。「これが、いまの生活が苦しい根っこにある問題ではないでしょうか。新自由主義は終わりにして、『やさしく強い経済』をつくろう」と訴え、五つの提案((1)消費税5%への緊急減税(2)政治の責任で「賃金が上がる国」にする(3)社会保障と教育予算を経済力にふさわしく充実する(4)気候危機打開の本気の取り組みを行う(5)ジェンダー平等の視点を貫く)をわかりやすく語りました。

 この中で志位氏は、気候危機打開の本気の取り組みにかかわって、日本のエネルギー自給率はわずか10%で、OECD(経済協力開発機構)加盟36カ国のうち35位だと指摘。いまの原油高のもとで、エネルギーを外国に頼る危うさが明らかになったと指摘し、「省エネと一体に、100%国産の再生可能エネルギーへと大規模に置き換えるときではないでしょうか。そのためにも、原発は即時なくす、石炭火力から撤退する政治決断をしてこそ、再生可能エネルギーの普及が進みます」と語りました。

 同時に、食料自給も大問題だと強調しました。国連が、ウクライナ侵略のもとで、「第2次世界大戦後、最悪の食料危機に陥っている」との警告をだすもとで、日本の食料自給率はわずか37%だと指摘。さらに、政府が田んぼから畑作に転作した場合に支援する水田活用交付金をカットしようとしていることを告発し、「米価の大暴落を放置したまま、水田活用交付金までカットする。37%まで下げた食料自給率をさらに下げる農政を続けておいて、何が『経済安全保障』か。ここでも政治の切り替えが必要です」と訴えました。

 志位氏は、五つの提案はどれも当たり前のことだとしつつ、実行しようとすると財界・大企業の抵抗や妨害にぶつかるとして、「企業献金をもらっている党では実行できません。党をつくって100年、企業・財界献金をびた一文受け取らない共産党を伸ばすことが、くらしをよくする一番の力になります」と力を込めました。

 最後に、「自由と平和。まっすぐ、つらぬく。」日本共産党を大躍進させてほしいと訴えると、盛大な拍手と歓声がわきおこりました。

 たけだ議員は、世界的な気候危機の打開へ政治を転換する決意を表明。「石炭火力やめよ、原発ゼロの政治決断を岸田政権に求める。電力会社から1円も献金のない、大企業にはっきりものが言える共産党と一緒に声を上げよう」と訴えました。

 長野県知事選(7月21日告示、8月7日投票)の金井忠一予定候補があいさつ。政治団体「新政信州」からメッセージが届きました。


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