2022年5月22日(日)

米兵　マスクなし目立つ

横田基地「友好祭」　地元の要請無視

（写真）マスク着用なしで米軍機の前に立つ米兵＝21日、米軍横田基地

　米軍横田基地（東京都福生市など５市１町）は２１日、３年ぶりとなる「友好祭」を２日間の日程で開催し、一般公開されました。米軍のＣＶ２２オスプレイなどに加え、航空自衛隊のＦ３５Ａステルス戦闘機が初めて展示されました。

　友好祭は例年、１０万人を超える人出となっていましたが、新型コロナウイルスの影響で２年連続、中止。一方、在日米軍司令部は今年３月、基地内でのマスク着用義務を解除しました。今回の開催にあたって都と周辺自治体は１０日、会場でのマスク着用や手洗い、手指消毒、人と人との距離の確保など感染防止対策の徹底を要請しました。

　しかし、２１日の状況を見る限り、ゲート前に立っている憲兵らを除き、マスクを着用している米兵やその家族などを目にすることはありませんでした。米兵らはマスクを着用せず日本人来訪者と接していました。入り口での検温や手指消毒なども行われず、輸送機などの機内案内の人数制限もなされていませんでした。

　福生平和委員会の奥富喜一代表は、「地元としては、不安はぬぐえない。米軍には要請に従う気は全くなく、日本政府も強く言う気もない。郷に入れば郷に従えと言いたい」と話しました。