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2022年5月21日(土)

きょうの潮流

 たいへん心苦しいのですが、材料費が高くなり、値上げさせていただきます―。近所のラーメン屋に貼り紙がありました。聞けば、コロナで離れた客は少しずつ戻っているが、この物価高でやむをえなかったといいます▼小麦粉の麺をはじめ、だしに使う鶏や豚、スープのしょうゆ、それにメンマやモヤシ、割り箸やチャーシューに巻く糸まで。電気やガス代も上がり、ラーメン1杯の平均価格は過去最高となっています▼庶民の味にもろに影響している、ひどい物価高騰。それは家計への直撃でもあります。4月の消費者物価は去年より2・1%も上昇。2%をこえるのは消費税増税の影響を除くとおよそ13年半ぶりです。苦しさや不安を感じている人も増えています▼国民生活を追いこんでいるのはコロナやウクライナ侵略だけでなく、人に冷たい経済政策を続けてきた自公政権の失政です。弱肉強食で人を使い捨て、自己責任を押しつける「新自由主義」が大本にあります▼人を大事にする経済こそ、強い経済。日本共産党が呼びかけている転換の中身を、大門実紀史参院議員が『やさしく強い経済学』(新日本出版社)で説いています。分配から成長へ、消費税の5%減税、賃上げと社会保障が日本を救うなど、これまでとは真逆な「成長戦略」を示しながら▼もろく、ゆきづまった日本経済から、どう抜け出すか。逆転の発想には現場でもがき苦しんでいる人びとの声とたたかいがあります。絶望の時代から希望の時代をきりひらくために。


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