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2022年5月11日(水)

きょうの潮流

 米ホワイトハウスは先週、草の根で労働組合結成に取り組む労働者の一行を招きました。その中にはニューヨーク市で全米初のアマゾン労組を結成した黒人青年クリス・スモールズ氏の姿も▼コロナ下でも労働者を保護せず酷使するアマゾン社を告発し、解雇されながら運動を率いました。労組結成には従業員投票が必要な米国で、その高いハードルを乗り越えた快挙でした▼バイデン氏は「米史上、最も労組を支持する大統領」だと自負します。ハリス副大統領、ウォルシュ労働長官とともに労働者たちを迎えました。一方、経営者側は労組つぶしに躍起です▼アマゾンは「不正な介入」があったと再投票を求め、労組との交渉に背を向けたまま。コーヒーチェーン大手スターバックスも「(労組による)対立や分断が会社や従業員の利益になると思わない」と対立姿勢です▼米議会上院では進歩派サンダース氏が動きました。予算委員長として大企業の反労組姿勢に光を当てる公聴会を開催。副委員長を務める共和党議員は、サンダース委員長に反発。「この国を社会主義化する自身の政治課題のために一企業を攻撃している」とアマゾンを擁護しました▼証言に立ったスモールズ氏は、この共和党議員に「あなたは企業や経営のことばかりを語るが、人間こそが企業を動かし、その人間が保護されていないことを忘れていないか」と厳しく反論しました。富をつくっているのはわれわれ労働者だという誇り。求めているのは、公正な経済社会です。


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