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2022年5月6日(金)

空中給油機17機に増強

岩国基地 海外遠征能力を強化

 米海兵隊はこのほど、航空機などの配備計画を示す「2022海兵航空計画」を公表しました。同計画の公表は3年ぶり。それによると、岩国基地(山口県岩国市)に配備されているKC130J空中給油機を2023年米会計年度(22年10月~23年9月)前半までに、現在の12機から17機に増強する計画です。空中給油により、海兵隊を含む在日米軍機の航続距離を伸ばし、海外遠征能力を高める狙いです。

 KC130は「沖縄の負担軽減」を口実に14年8月までに普天間基地(同県宜野湾市)から岩国に移転されましたが、今も頻繁に沖縄県内で訓練を繰り返しています。さらに、山梨県甲府市上空付近で空中給油を繰り返していたことも判明。全国各地で基地負担が増える危険があります。

 また、岩国基地のF35Bステルス戦闘機をめぐっては、21年秋までに従来の16機から32機に大増強する計画が示されていましたが、22航空計画では、この計画を修正して24年度以降、20機にするとしています。ただ、米海兵隊は中国を念頭に置いた部隊配置計画「フォース・デザイン2030」に基づいて航空機の配備計画見直しを進めており、流動的な状況です。


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