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2022年4月21日(木)

避難・人道支援へ停戦訴え

ウクライナ 復活祭に当たり国連総長

 【ワシントン=遠藤誠二】グテレス国連事務総長は19日、ロシアのウクライナ侵略に関して国連本部で演説し、ウクライナ国民の安全な避難と人道支援のために、21日から4日間の停戦に応じるよう両国に呼び掛けました。ウクライナとロシアの国民の多くが信じるキリスト教東方正教会が復活祭を迎えるのを受けて提案しました。

 グテレス事務総長は、復活祭は「再生、復活、希望の季節」だが、今年は「復活祭のメッセージを完全否定する戦争の暗い影が覆っている」と指摘。すでに始まっているロシアによるウクライナ東部への攻撃が「より大きな暴力、流血、破壊を伴うものになるのは避けられない」として、これまでをはるかに上回る民間人犠牲者が出る可能性があると警告しました。

 事務総長は、「そのような事態はけっして許してはならない」とし、復活祭期間に、民間人の脱出・避難と人道支援のための人道回廊の開設を呼びかけました。すでに激しい戦闘と破壊に見舞われているマリウポリやドネツクなど、ウクライナ東部に新たに人道支援物資を届ける計画です。

 グテレス氏は、1200万人のウクライナ国民が人道支援を必要としており、さらに1570万人に増えることが予想されていると指摘。ロシアとウクライナ双方にたいし、「戦闘をやめ、危険にさらされている多くの人々のための安全な道を築くよう」訴えました。


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