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2022年4月20日(水)

「北九州の台所」で火災

旦過市場 約1600平方メートル焼失か

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(写真)建物が崩れ落ち一面にすすがこびりついた旦過市場の火災現場=19日、北九州市小倉北区

 19日未明、北九州市小倉北区にある旦過市場(たんがいちば)で、火災がありました。同市消防局によると、午前11時53分におおむね消し止められました。けが人は確認されていません。

 午前2時38分に近隣住民から消防通報があり、消防車(ヘリ含む)28台が消火に当たりました。約1600平方メートルが焼けたとみられるといいます。

 市の資料によると、同市場は、100年以上の歴史があります。店舗数は約110。密集して建てられていることから、火災時の延焼が以前から懸念されていました。建物の老朽化も進んでいることもあり、市は再整備を計画していました。

「隣までまる焼けに」

店舗再開に行政支援を期待

 「北九州の台所」として市民に親しまれてきた北九州市小倉北区の旦過市場。19日に起きた火災で、多くの業者が被害を受けました。

 市場のなかで活魚店を営む男性(50)は、「うちは被害が無かったが、隣までまる焼けになっている」と話しました。現場は関係者以外立ち入り禁止。店舗の様子を見に近づくと、重機で建物を壊してくすぶる火を消し止めていたといいます。「隣近所がこんな被害を受け本当に残念です」と言葉を詰まらせました。男性は店舗を再開するため、行政の支援に期待をにじませました。

 日本共産党市議団は、大石正信市議が早朝から現地を調査。融資や空き店舗への対応など、被災業者からの相談について、総合窓口をつくって応じるよう市に要望しました。

 (福岡県・田中正一郎)


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