しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年4月19日(火)

「まじめに頑張ったのに」悲嘆の声

中国IT大量解雇

京東集団 30%従業員解雇か

少なくとも5万人

 【北京=小林拓也】中国のインターネット通販大手アリババ集団など複数のIT企業が今年に入り従業員の大量解雇を進めています。中国メディアは、少なくとも5万人が解雇されたと報じています。

 北京に住むある30代の女性はネット通販大手の京東集団の健康・医療部門で、オンライン診療や薬の販売などを担当してきましたが、3月に突然解雇されました。健康・医療部門が赤字のため、規模を縮小し、従業員を解雇するというのが理由でした。

 女性は「この仕事をまじめに努力して頑張ってきたのに、会社に突然必要のない人間だと宣告された。非常に悲しく、自分が否定された気分だった」と胸の内を語りました。

 中国のSNS「微博」では、京東集団が各部門で10~30%の従業員を解雇しているとの指摘もあります。さらに、会社が解雇する従業員に対し「卒業おめでとう」というメールを送っていることも怒りを呼びました。

 中国メディアによると、京東集団の昨年10~12月期決算の最終損益は51億元(約1010億円)の赤字(前年同期は243億元の黒字)でした。本業のネット通販は増益を確保しているものの、物流会社の買収など事業拡大の影響が響いているといいます。

 京東集団だけでなく、アリババ集団やネットサービス大手の騰訊(テンセント)、配車サービス大手、滴滴出行、動画配信大手の愛奇芸など多くのIT関連企業が従業員の大量解雇を進めていると報じられています。

 中国のIT業界は過去20年にわたり急成長を続けてきましたが、ここ1、2年は利益幅が減少しています。

 16日付の中国紙・環球時報は専門家の話として、「IT企業の経営には問題はないが、今後は事業の拡大から縮小に向かうだろう」と予測。大量解雇の背景として、新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響とともに、独占禁止などIT企業に対する政府の監督・管理の強化があると指摘しました。


pageup