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2022年4月15日(金)

ロシア覇権主義とのたたかいは、マルクス、エンゲルスの立場を引き継ぐもの

志位委員長が会見

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(写真)記者会見する志位和夫委員長=14日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は14日、国会内で記者会見し、「ウクライナ侵略に対する日本共産党の立場は科学的社会主義の立場からのものか」との問いに答えて、かつてマルクス、エンゲルスが旧ロシア帝国の覇権主義とのたたかいを重視していたことを紹介するとともに、今日のロシア・プーチン政権によるウクライナ侵略の一つの重大な要因が「ロシア覇権主義の歴史的な根深さ」にあることを強調しました。そして、旧ソ連の覇権主義にも、ソ連崩壊後のロシア連邦による覇権主義にも、厳しい批判を貫いてきた日本共産党のたたかいは、科学的社会主義の立場に立ったものだと語りました。

 志位氏は、マルクス、エンゲルスがその生涯を通じて、19世紀の二つの覇権主義――帝政ロシアの膨張主義およびイギリス資本主義の植民地主義に対して一貫した告発とたたかいを続けてきたことに言及しました。

 その上で、マルクス、エンゲルスの発言を読み直してみて「ロシア覇権主義の歴史的根は本当に深刻で、ロシア帝国のツァーリズム以来のものだと痛感した」と強調。旧ソ連は革命初期のレーニンが指導した一時期に民族自決権を宣言し、ポーランドやフィンランドなどが相次いで分離・独立したものの、スターリンのもとで野蛮な形で覇権主義が復活し、バルト3国の併合、千島列島の占領、チェコスロバキア侵略、アフガニスタン侵略など覇権主義が繰り返されたことを示し、「この歴史がプーチン大統領にも引き継がれている」と述べました。

 志位氏は「プーチン氏が、ロシア、ベラルーシ、ウクライナは同じ民族と語っているのは、(相手を)独立国家として認めない、まさに覇権主義だ」と強調。プーチン氏をクリミア併合やウクライナ侵略の暴挙にかりたてた最大の要因の一つがロシア帝国以来の覇権主義にあると述べました。

 そのうえで志位氏は「日本共産党は旧ソ連時代の覇権主義、そしてソ連崩壊後にロシア連邦になって以降の覇権主義と正面からたたかってきた党だ。これは帝政ロシアの覇権主義への厳しい批判をつらぬいたマルクス、エンゲルスの立場を引き継ぐものだ」と強調しました。


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