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2022年4月13日(水)

PFAS汚染 基地内調査求める

沖縄・宜野湾 県民が集会

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(写真)講演するジョン・ミッチェル氏(左)=10日、沖縄県宜野湾市

 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)など県内の米軍基地周辺で有害な有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)が高濃度で検出されている問題を受け、「PFAS汚染からいのちを守る県民集会」が10日、宜野湾市で開かれました。米軍や国に、基地内への立ち入り調査や県民の健康調査、浄化措置などを求めることを決議しました。

 ジャーナリストのジョン・ミッチェル氏が沖縄のPFAS汚染の実態について講演。米国内では、PFAS汚染について情報公開や徹底した対応措置が講じられるのに対し、日本では情報提供も説明もせず、自治体による基地内への立ち入り調査も認めないなど大きな違いがあるとし、米軍は汚染状況について過去から現在までの情報を公開すべきだと強調しました。

 またミッチェル氏は、神経ガスの漏えいや燃料漏れなど沖縄は米軍によって「驚く限りのさまざまな環境汚染を受けてきた」と指摘。PFAS汚染も「人権が侵害されてきた問題だ」と述べ、解決のために積極的・自発的にこの問題に関わることが必要だと訴えました。

 沖縄民謡歌手の古謝美佐子さんも登壇し、PFASによる飲料水汚染にふれ「水がきれいにならないと命をつなぐことができない。一番大切なのは水だと伝えていきたい」と語りました。


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