2022年4月3日(日)
なんだっけ
DH(指名打者)制って?
Q 野球の米大リーグで話題のDH(指名打者)制ってなに?
A DHは「Designated Hitter」の略で、投手の代わりに打者専門の選手が打席に立つ制度です。この選手は守備には就かず、先発メンバーには10選手が名を連ねます。1973年当時、人気が低迷していたア・リーグが試合の得点を増やすために導入しました。今季からは、ナ・リーグも含めて全面的な導入が正式に決まりました。
Q どうして制度が変わったの?
A 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れた2020年に選手の負担を減らすため、ナ・リーグでも一時的にDH制が実施されました。この実績が両リーグでの導入を後押ししたとされています。
今季は運用も一部変更されます。これまでDHを使用せず打順に入っていた先発投手は、降板時にベンチに下がらざるを得ませんでした。しかし、今後は降板後にDHとして出場を続けることが可能となります。これは大谷翔平選手を念頭に置いた変更です。これらの変更で大谷選手はさらに打席数が増えると試算されています。
Q 日本の野球ではどうなっているの?
A プロ野球では、パ・リーグが人気低迷を打開するために1975年から実施しました。その一方、セ・リーグは導入していません。アマチュア野球では社会人野球が主要大会で全面的に、大学野球は大半のリーグで導入されています。高校野球は導入していません。
(2022・4・3)