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2022年4月3日(日)

きょうの潮流

 これにはちょっと驚きました。「大阪IR『維新』を追及 自民党議員団が大阪市会で鋭く」の見出しが1面に躍ります。自民党の機関紙「自由民主」3月29日号です▼IRとはカジノを中核とする統合型リゾートのこと。維新の大阪府・大阪市政が大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)に誘致しようとしています。自民党もIR推進だったはず▼同号では自民党市議団が実態は「カジノ事業者のためのIR」ではないかと追及し、維新はIR整備に「公金は一切投入しない」と言っていたのに、土壌汚染・液状化対策費790億円が突如として浮上したと指摘。経済波及効果の試算の信ぴょう性も疑わしいとしています▼IR推進勢力からも疑問・批判が起きているのが大阪IRです。カジノ誘致計画は29日の大阪市議会で維新、公明などの賛成多数で同意議決されましたが問題点は噴き出すばかり。日本共産党大阪府委常任委員会は同日、「府・市は国に申請するな」「国は認可するな」の声をあげ、大阪へのカジノ誘致を断念させようとの声明を発表しました▼総選挙での躍進で勢いづくかにみえる維新ですが兵庫県で初の公認首長を狙った3月27日投開票の西宮市長選で惨敗し同日の市議補選(欠員2)でも2人擁立し共倒れ。「維新 大阪府外の壁」(「毎日」28日付夕刊)と報じられました▼全国最多のコロナ感染死者、ロシアのウクライナ侵略に乗じた改憲・核共有議論。カジノだけでなく維新政治の危うさが有権者との新たな矛盾を生み出しています。


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