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2022年4月1日(金)

連日給油 常態化か

防衛省「米側から通告なし」

写真

(写真)ホースをつなぎ、空中給油を行っているKC130空中給油機。後方の戦闘機はF35Bステルス戦闘機とみられる=23日、山梨県甲府市内で撮影(提供写真)

 米海兵隊が甲府市上空付近で危険な空中給油を強行した問題で、少なくとも2日連続で陸地上空で空中給油を行っていたことが明らかになりました。

 米国防総省「DVIDS」は、岩国基地(山口県岩国市)所属の米海兵隊F35Bステルス戦闘機とKC130空中給油機が23日に「富士山近く」で空中給油を実施した写真を掲載しました。さらに、富士山を背景に同機種が空中給油を行ったとする24日付の写真を掲載しています。

 この問題は、甲府市在住の福田良二さん(64)が23日、KC130と戦闘機の空中給油の場面を同市内で撮影したことが発端ですが、福田さんは9日にも同じ場所で空中給油を目撃しており、常態化している可能性が濃厚です。

 防衛省は陸地上空での空中給油について、本紙の取材に「米側から通告や情報提供は受けていない」と回答。事実なら、米軍は「陸地上空で空中給油はやらない」という日米間の確認を勝手に破ったことになります。

 DVIDSの写真説明は、一連の訓練は「自由で開かれたインド太平洋の支援と、日米安保条約上の義務を果たすため」だとしています。「安保のため」なら何でも許されるという傲慢(ごうまん)な立場です。


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