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2022年3月26日(土)

きょうの潮流

 「かわいい」がよく使われたのはフィギュアスケートの選手たち―。ある新聞が北京五輪中のインターネット報道を分析したところ、そんな結果が表れました▼東京五輪よりも「かわいい」などを使った記事の頻度が増え、内容を男女比でみると差が少なくなっていたといいます。こうした表現は外見や容姿で人の優劣をつけたり、女性を低くみたりすると指摘されています▼女医や女子アナと普通に言っている/「美しすぎる○○」ってだめなの?/「女性ならではの気配り」はほめ言葉/「薄着の季節だから痴漢に注意」のどこがNG?/女の子の出産祝いはピンクでしょ/ひとつでも当てはまるあなた、アウトです▼新聞労連がジェンダー表現のガイドブックを発行しました。まずは自分たちの発信から見直さなければならないという現役記者たちの強い危機感から。記事の実例をもとにジェンダー視点から表現の問題点をあげ、その改善案も提示しています▼実際わが身をふり返ってみても、無意識の偏見や思い込みにとらわれていることがあります。本をつくった編集チームは、単なる言い換えのマニュアルではなく、その「心」を知ってこそ、表現が本物になると▼長くひたってきた男性優位の世界。こびりついた意識をはがす作業は、なかなかひとりでは難しい。岩盤のような構造を変えるためには職場や組織全体でとりくむこと。日々みずからを更新していく仕組みと姿勢が、ジェンダー平等の社会につながることを教えてくれます。


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