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2022年3月22日(火)

ウクライナに平和を

あらゆる暴力に抵抗

沖縄

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(写真)反戦・平和のメッセージを発信するミュージシャンと参加者=21日、那覇市

 ロシアのウクライナ侵略を受け、音楽やスピーチを通じて平和のメッセージを世界へ発信しようと、沖縄県の若者たちが21日、「NO WAR ピースライブ沖縄」(主催・同実行委員会)を那覇市で開きました。学生やミュージシャンらが、戦争やあらゆる暴力に抵抗し、平和を考え続けようと訴えました。

 親子連れなど参加者はそれぞれ、平和の願いを込めたメッセージボードを掲げました。

 高校を卒業したばかりの青年(19)は、「戦争反対という当たり前のことさえ言えない人たちの分まで声を上げることができることに感謝し、みんなで戦争反対というべきではないでしょうか。空を見たらウクライナのことを思うように、小さな一瞬でも目を向けることが、世界を変えることにきっとつながると信じている」と語りました。

 ウクライナ出身で沖縄市在住の参加者(47)もスピーチしました。両親がいるウクライナ南部のへルソンはロシア軍に包囲されて食料や薬などがなく、最近は電話もつながらず安否が分からないと現状を訴えました。

 44歳の弟は兵士として戦争の最前線にいて恐怖を目の当たりにしているといいます。「情報や事実を伝え、反戦の声を上げることがウクライナを助けることにつながる」と語りました。

 同実行委の島袋寛之代表は、「日常的に基地問題に直面している沖縄からメッセージを出さないわけにはいかなかった。音楽と言葉の力を信じ、平和を祈りたい」と力を込めました。

子どもたちを殺すな

愛知

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(写真)「ウクライナに平和を」と訴える人たち=20日、名古屋市中区

 名古屋市中区の繁華街に20日、「ロシアはウクライナから即時撤退を」「子どもたちに平和を」の声が響きわたりました。日本ウクライナ文化協会が呼びかけたロシアによるウクライナ侵略に抗議し、即時撤退を求める集会とデモです。

 ウクライナ国旗や「戦争やめろ」などのボードを持った東海地方在住のウクライナ出身者や日本の青年ら200人以上が参加しました。

 集会で日本ウクライナ文化協会の川口リュドミラ代表は「協会は日本とウクライナの文化交流をしてきたが、今はウクライナで何が起きているか知ってもらう取り組みをしている。プーチンが戦争をやめ、故郷に平和が戻るよう運動しよう」と訴えました。

 集会後、参加者は「ウクライナに平和を」「子どもを殺すな」とコールしながら行進し、沿道の人たちにアピールしました。

 三重県鈴鹿市から参加した女性(40)は「母はウクライナで農業をしている。家畜を連れて国外に避難することができない」。2人の子どもと参加した人(42)は「伯母とめいはポーランドに避難したが、伯父とおいはロシアとたたかうためウクライナに残っている。とても心配」と話しました。

声届け戦争止めよう

北海道

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(写真)子どもたちも「STOP WAR」=20日、札幌市

 市民有志によるロシアのウクライナ侵略を断固抗議する集会が20日、4週間連続して開かれました。

 雪が舞い、冷たい風が吹く札幌駅前。マイクを握った青年が「キエフはマイナス1度と札幌と同じです。ウクライナの人たちが寒いなか、たたかっています」との訴えに、気合を入れる参加者たち。

 初めてスピーチする女子高校生は「私たちは戦争のことを授業で学びました。何万人の犠牲者の一人ひとりに人生があり、その未来が閉ざされる戦争の歴史を繰り返していいんですか」と涙ながらに訴え、「この声は必ず届きます。戦争を止めましょう」と語り、共感が広がりました。

 ウクライナ出身の男性は「たくさんの子どもたちが犠牲になり、手足を失うけがを負っています。12歳の妹は安全な場所に避難しましたが、寝ているとき爆撃される夢を見て叫び起きる状態です」と告発しました。

 2匹の犬を連れた50代女性は「女性や子どもが被害に遭い、避難先にペットは連れていけず残していかなければならない状況が動物を飼っている者としてとてもつらい」と声を詰まらせました。

 2回目の参加という女性は「以前こういう集会を遠巻きに見ていました。子どもが犠牲になっているのを知って、居ても立ってもいられませんでした」とロシア・プーチン政権に怒りを込めました。


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