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2022年3月13日(日)

原発ゼロ 世界から福島に連帯

サンフランシスコ

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(写真)11日、サンフランシスコで、日本総領事館が入っているビルの前で原発ゼロと核兵器廃絶を訴える人たち(島田峰隆撮影)

 【サンフランシスコ=島田峰隆】米西部カリフォルニア州サンフランシスコで11日、日本のすべての原発の廃炉と東京電力福島第1原発事故の被害者への賠償、核兵器廃絶を求める集会が開かれました。サンフランシスコ・ベイエリアの反原発・反核組織「ノー・ニュークス・アクション委員会」が2012年からほぼ毎月の11日に、日本総領事館が入っているビル前で行っているもの。今回が100回目でした。

 スピーチした同委員会の濱田ちづさんは、事故から11年たった今も多くの人が避難を余儀なくされ、東電や政府の賠償も不十分で、原発汚染水の海洋放出まで決まったと指摘。「原発事故が残した傷口は今も大きく、血を流し、痛みを与え続けている。このことを決して忘れてはならない」と語り、原発からの撤退を求めました。

 岸田首相に宛てた手紙が読み上げられ、「原発のない日本へ大胆な行動をとってほしい。核兵器禁止条約に署名、批准し、歴史の正しい側に立ってほしい」と呼び掛けました。

パリ

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(写真)11日、パリ市内での反原発集会。横断幕には「原子力の失敗:無駄遣いはやめよう」と書かれています(飛幡祐規氏提供)

 【パリ=桑野白馬】東京電力福島第1原発事故から11年を迎えた11日、パリ市内でも集会が行われ、原発はいらないと訴えました。パリの反原発グループや全国の脱原発ネットワーク、在仏日本人でつくる「よそものネット・フランス」が主催し、環境団体や反核団体も加わりました。

 およそ100人の参加者は「原子力の失敗、無駄遣いはやめよう」と書かれた横断幕を掲げアピール。1分間の黙とうで福島に連帯の意思を示しました。

 原発事故被害者団体連絡会代表の武藤類子さんがメッセージを寄せ、「復興」ばかり焦点が当たり、事故の影響や被害が隠され、風化していく懸念を指摘しました。

 フランスの市民団体からは、マクロン政権が温暖化対策を口実に原発の新設を打ち出したことへの批判が噴出。ウクライナ危機を見れば、原発の危険性は明らかだと指摘しました。

 政党からは緑の党と「服従しないフランス」の関係者が参加しました。


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