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2022年3月8日(火)

きょうの潮流

 ロシアのプーチン大統領による無法なウクライナ侵攻から12日。攻撃を受けるウクライナの都市ではマンションの地下などのシェルターに身を寄せる市民が「スラバ・ウクライーニ!」(ウクライナに栄光あれ)と励まし合っているといいます▼返す言葉は「英雄たちに栄光あれ」。ロシアによるクリミア併合を経て、2018年には国軍の公式敬礼に。20世紀はじめの独立戦争、ナチスドイツとのたたかいでも叫ばれた言葉は今、祖国を守る決意とロシアへの抗議となっています▼成人男性は動員され、祖国防衛に加わる女性たちの姿も報じられます。凍える寒さのなか、国境を越える母子の姿も。国連によると避難民は150万人を超えます▼国連女性機関は、避難する女性や少女が性暴力やジェンダーに基づく暴力にさらされる危険を警告します。同時に強調するのは「平和の回復と安全保障の過程で、完全で有意義な女性の参加が不可欠」だということ▼ロシアでは女性たちが「フェミニスト反戦宣言」を発表し、各地での反戦デモを呼びかけています。プーチン氏が妄信するロシアの“伝統的価値観”は「ジェンダー不平等、女性への搾取であり、家父長的規範に一致しない生き方への国家による抑圧」だと▼8日は国際女性デー。「パンと平和を」と第1次世界大戦の終結を求めてストライキに立ちあがったロシアの女性たちにも関わり深い日です。今年は世界各地でこう声があがるでしょう。プーチンは今すぐ侵略をやめろ、と。


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