2022年3月5日(土)
きょうの潮流
五つの政党から5人が立候補したとします。4人はそれぞれ1万票を獲得しましたが、1万1票を獲得したA氏1人が当選しました▼極端な例ですが、これが1選挙区で1人しか選ばれない小選挙区です。落選した4人に投じられた8割近い票は議席に反映されない死票となります。大阪維新の会は府議会の定数を削減しこの小選挙区をなんと7割に増やしました。来春の統一地方選から実施されます▼維新の府議会定数削減はこれが2回目。1回目は総定数を109から88に減らし小選挙区を6割にしました。今回は総定数を79に減らし、53選挙区のうち36選挙区を小選挙区にしました。維新はこれが「身を切る改革」だというのですが、切っているのは多様な民意です▼一方、選挙の時に支持もしていない政党に強制的に募金させられていることを、あなたはどう思いますか。私には政党支持の自由がある、思想・信条の自由がある、憲法で保障されているではないか―そう思いませんか▼その憲法違反が行われているのが政党助成金です。税金の山分けです。日本共産党はきっぱり受け取りを拒否していますが、維新は収入の実に約8割が政党助成金ですから驚きです▼民意を切っておいて、わが身は税金でふとらせるというのはいかがなものでしょうか。「納税者のための改革」といいながら、カジノ誘致のためには会場予定地の土壌汚染・液状化対策に790億円の公金を注ぎ込む。維新の「改革」ってなんか変ですね。だれのためなのか。








