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2022年3月2日(水)

きょうの潮流

 核兵器のない世界にむけて運動を大きく前進させてきた3・1ビキニデー。今年は国内外の参加者から怒りと抗議の発言が相次ぎました。ウクライナに侵略し、核による脅しまで公言するロシアに対して▼「ロシアの破滅的な侵攻により、私たちは意図しない核戦争に発展しかねない大きな危機に直面している」(米国の平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン、ジョゼフ・ガーソン議長)▼日本からも核兵器廃絶にとりくむ市民団体の代表が「ウクライナ侵略は核抑止力が私たちを守ることはないことを明らかにした」(中村涼香さん)。基調報告では「プーチン大統領の発言は人類と世界に対する挑戦」と訴えました▼許せないの声は被爆地からも。「核兵器がもたらすのは破滅だけ。身をもって経験した私たちは被爆から77年間、訴え続けてきた。絶対に使ってはならない」。長崎原爆被災者協議会の田中重光会長は声を震わせます▼辛酸をなめた唯一の戦争被爆国だからこその叫び。ところが政権与党からは、安倍元首相らのように9条攻撃や核の共有に言及することばかり。ともに改憲をたくらむ日本維新の会の松井一郎代表は、持たず、つくらず、持ち込ませずの非核三原則を「昭和の価値観」とまで▼被爆者を先頭に、脈々と築いてきた反核平和の歩み。いま、それを否定する逆流が渦巻いています。ビキニデーは呼びかけました。いまこそ世界の市民が連帯するとき。核兵器禁止条約を力に、核を肯定するすべての動きをはね返そう―。


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