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2022年3月1日(火)

きょうの潮流

 早期検診の必要性や命の大切さの広告塔のように扱われ、募る“モヤモヤ”。若くしてがんになった者同士で自由にしゃべりたい、との願いがきっかけでした▼YouTubeで配信を重ねる「AYA(アヤ)リバ」。15歳から30代までを指す「AYA世代」のカタリバです。進学、就職、出産など、ライフステージが大きく変化する年代。ニーズに合わせた支援が必要なことから、がん医療界を中心に用いられるようになったのが「AYA世代」でした▼この言葉のおかげで、悩みや困難が広く知られるようになり、同世代でつながれるようにも。「でも『こんな問題があるから解決しよう』みたいに、外からひとくくりにされるのはちょっと」。AYAリバ発起人で骨肉腫サバイバーのShunsuke(シュンスケ)さんは、こう言います▼「がんの経験、その後の人生に生かさなきゃダメ?」「病気になったら家族に感謝して当たり前?」「『普通』について考えてみる」…。生配信のテーマは、多様性を大切にするカタリバならではのものばかりです▼急性骨髄性白血病サバイバーのMacky(マッキー)さんは「世代代表ではなく同世代の一人として話せる貴重な場。正解がなくても許される居心地いい空間」と。がんではない難病でAYA世代のHikaru(ヒカル)さんは「同じ空間にいることで、初めて気づくことがあるはず」と看護師の仕事と重ね合わせます▼次回配信は5日午後8時半から、テーマは「ぶっちゃけトーク」。メインストリートではない“路地裏”が目標です。


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