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2022年2月22日(火)

米ロ首脳が再会談へ

ウクライナ緊迫 仏大統領、仲介し発表

 【ベルリン=桑野白馬】フランス大統領府は21日、マクロン大統領がプーチン・ロシア大統領、バイデン米大統領とそれぞれ電話会談し、米ロ首脳会談の開催を提案したと発表しました。ロシアがウクライナに侵攻しないことを条件に、米ロ首脳は会談開催で原則合意しました。ただ、日程や場所には触れていません。

 サキ米大統領報道官も声明を出し、バイデン氏が首脳会談開催に原則同意したことを確認。「米国は侵攻が始まる瞬間まで外交的解決を追求する」と説明する一方、ロシア侵攻の場合には強力な経済制裁を科すと改めて警告しました。米ロは24日に外相会談を予定しています。

 マクロン氏とプーチン氏は20日、電話会談しウクライナ情勢について協議しました。両者は対話継続と緊張緩和の重要性について合意しました。両者は事態打開のため、ロシアとウクライナにフランスとドイツを加えた4カ国の枠組みで対話の継続を模索することで一致。ロシア大統領府は会談後の声明で「外交手段による解決の模索を強化する必要性で合意した」と発表しました。

 一方、プーチン氏は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国がウクライナに武器を供給することで軍の攻撃が激化していると指摘。ウクライナ政府軍と対立している親ロシア派住民が「砲撃から逃れるためロシアに避難せざるを得ない」と強調しました。

 また、「すべての利害関係者から停戦合意を得る」ため、東部地域に停戦監視団を派遣している欧州安全保障協力機構(OSCE)と、ロシア、ウクライナの3者が21日に「集中的な作業を行う」ことで合意したと発表しました。


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