2022年2月17日(木)
きょうの潮流
予想や期待どおりのときによく使う言葉「やっぱり」。よく考えた結果として、「やっぱり」と発するときもあります▼新潟駅前でスナックを経営する女性は、コロナ感染の拡大で客が来ない日が続きます。落ち込むこともあるけど、久しぶりにお客さんが顔を出してくれた時など「やっぱり人が好き、やめられない」と本紙に▼福島県二本松市の立憲民主党の役員も「やっぱり野党共闘抜きには勝てない」と、県内3選挙区の勝利を振り返りました。選挙では、統一候補の支持だけでなく、共産党の比例票を増やす活動にも取り組みました▼ドイツ語文法の大家・関口存男(つぎお)は、「やっぱり」を論理的に解き明かしています。「本来は肯定的であったに違いないゆえに、ごく細かく論理的に考えると、肯定から否定になりかけて、今度また改めて肯定に帰るときに、やっぱりという」▼ここには、「否定の否定」と「全体の関連の中でとらえる」という、弁証法の大事な要素がうかがえます。日本共産党の総選挙総括は、「政治対決の弁証法」がキーワードになりました。生きた弁証法が日常語や私たちの活動に反映しているのは、興味深いことです▼先日、党幹部会は参院選の躍進へ全党の立ち上がりを呼びかけました。共産党の躍進が「野党共闘の大局的発展にとっての何よりの推進力となる」と。2013年の都議選、参院選、14年の総選挙での前進が共闘を発展させたように、やっぱり党を躍進させることが、政治を変える一番の確かな力です。








