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2022年1月26日(水)

きょうの潮流

 コロナ禍で子どもたちの目に異変が起きているといいます。おうち時間でゲームやタブレットに長く接することで目を酷使し、近視の児童が増えています▼「新婦人しんぶん」(1月15日)が専門家の話を伝えていました。屋外で遊ぶ時間が減ったうえにIT化が拍車をかけ、近くを見る時間が増え続けている。「目にとってかつてない危険な時代」だとして、国にも対策を呼びかけています▼生活の変化が招く、さまざまな問題。それは私たちの健康や命につながっています。いま、オミクロン株急拡大のなかで社会機能が維持できるかどうかが問われています▼子どもの感染者が急増。保育の現場では休園が各地にひろがり、すでに第5波のピーク時を大幅に上回る過去最多となっています。医療や介護・福祉といった暮らしを支えるエッセンシャルワーカーへの感染拡大は社会活動を困難にさせています▼医療もひっ迫の度を増し、現場は崩壊への恐れや不安を抱えています。政府は「重点措置」を全国の7割に適用しましたが、ワクチンの追加接種や検査体制の遅れ、医療・保健所の体制を強化してこなかった後手後手の対応を反省するそぶりも見せません▼「握りしめても、握りしめても、指のすき間から命がこぼれ出ていく」。昨年、自宅放置された患者が相次いで亡くなる危機に直面した訪問看護師が涙ながらに漏らしていました。重症化率が低いといっても決して侮ってはならないという専門家。命の選別を、くり返さないためにも。


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