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2022年1月24日(月)

世界の揺るぎない支持

核禁条約 交渉会議のホワイト議長語る

ネット番組

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(写真)国連本部で記者会見するホワイト議長=2017年3月、ニューヨーク(島田峰隆撮影)

 【ワシントン=島田峰隆】22日に発効から1年を迎えた核兵器禁止条約の国連交渉会議で議長を務めたエレン・ホワイト氏(コスタリカ)は、2017年の採択から今日までの世界を振り返り、「条約に対する揺るぎない支持のメッセージが送られている」と強調しました。米民間団体「プラウシェアズ基金」が同日までに公開したインターネット番組の中で述べました。

 ホワイト氏は、新型コロナウイルスの影響や複雑な国際情勢にもかかわらず署名・批准国が増え続けてきたと指摘。「世界の大多数の国々が人類のために核兵器の全面廃絶に取り組む決意を確認したということだ」と語りました。

 また3月に開催予定の第1回締約国会議は、核廃絶の実践に向けた「実質的な議論の出発点」になるとして期待を表明。「人類の大多数はすでに核兵器のない安全保障の枠組みの構築へ明確な選択をしている」と指摘しました。

 ホワイト氏は、交渉会議が成功したのは、市民社会、中小国、国際機関などの「強力な連携」が形成されたからだと指摘。「この連携は、大国の指導や関与を待つことなく、人類の幸福になると確信したプロセスを主導した」とし、「この形が21世紀の国際政治の明確な特徴だ」と強調しました。

 また核爆発がどのような影響をもたらすかについての科学的知見を政治と結び付けたことが、核兵器の法的な禁止を求める歴史的流れを強めたと指摘。「核兵器の禁止を求める声は広島と長崎での原爆投下の直後から上がっていた」と述べました。

 ホワイト氏は交渉会議に被爆者、会議事務局、市民社会などの代表として女性が多く参加したことを強調。「私が一緒に働く機会を得た多くの素晴らしい女性たちがリーダーシップを発揮した。そのことが特に会議を成功に導いた」と語りました。


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