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2021年12月27日(月)

憎悪犯罪ない社会へ

ウトロ放火事件 京都で集会

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(写真)報告する金秀煥氏=26日、京都市・同志社大学

 ヘイトクライム(憎悪犯罪)のない社会の実現を呼びかける市民集会が26日、京都市上京区の同志社大学で開かれ、オンライン参加も含め600人を超える参加がありました。今年8月の京都府宇治市ウトロ地区での放火事件は、特定の民族への憎悪にもとづくヘイトクライムの可能性が高いとして、司法、行政機関に差別を許さない明確な対応を求め、「京都府・京都市に有効なヘイトスピーチ対策の推進を求める会」、同志社コリア研究センターなどが主催しました。

 南山城同胞生活センター代表の金秀煥氏は、火災現場の映像を示し被害実態を報告。ウトロ地区の歴史的な立て看板などがすべて焼失したことについて「歴史の記録をなくすための犯行なら悪質であり深刻だ。ウトロだけの問題ではなく、社会的少数者が安心して暮らせる社会実現は、社会全体の問題だ」と訴えました。

 「求める会」の板垣竜太、上瀧浩子両共同代表が、人種差別撤廃条約に基づく国内法の実効化、差別的動機が疑われる事件の解明など刑事司法が差別解消に積極的に協力することなどを求めました。

 ウトロ出身で弁護士の具良鈺氏が韓国からオンラインで参加し、「立て看板焼失は自分の体が燃やされたように感じた。一番怖いのは社会の無反応。ヘイトを許さないというみなさんの強いメッセージが必要です」と訴えました。


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