しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年12月3日(金)

女性殺害の6割は近親者の手による

「家庭内暴力の第一の犠牲者」

国連調査

 国連薬物犯罪事務所(UNODC)は11月25日の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」に合わせた報告書で、2020年に世界で殺害された女性が8万1000人にのぼり、そのうちのほぼ6割にあたる約4万7000人がパートナーまたは家族の手によるものだったとの調査結果を明らかにしました。

 調査は、95カ国におけるジェンダーに基づく女性の殺害事件のデータをもとにしたもの。世界で11分ごとに女性が家庭内で殺害されていることになります。

 UNODCのガーダー・ワーリー事務局長は、「世界のあらゆる場所で、家庭内暴力の第一の犠牲者は女性だ」と指摘。過去10年で状況の改善がみられないことを調査は示しているとし、「女性に権利と保護を与える、的を絞った行動が急務だ」と強調しました。

 報告書によると、本来は信頼できるはずのパートナーや近親者の手による女性の殺害は「ジェンダーに基づく暴力の最も顕著な形態の一つ」です。

 一方、全殺人の犠牲者の81%は男性でした。加害者別にみると、非近親者に殺されたのは男性90%に対し、女性は10%でした。

 ただ、近親者に殺された女性は、男性の42%を上回る58%を占め、報告書は「家庭内での死に至る暴力という過度のしわ寄せを女性が負っている」ことを示すとしています。


pageup