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2021年11月25日(木)

志位委員長、チン・ベトナム首相と会談

核廃絶・気候危機・平和秩序で協力

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(写真)あいさつするベトナムのファム・ミン・チン首相(右)と志位和夫委員長=24日、都内

 日本共産党の志位和夫委員長は24日、ベトナムのファム・ミン・チン首相(ベトナム共産党政治局員)と都内で会談しました。この中で両氏は、(1)核兵器のない世界(2)気候危機の打開(3)国際法に基づく平和秩序―での協力を強めていくことを確認しました。

 冒頭、チン氏は日越両国関係の発展に日本共産党が尽力していることに感謝し、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長から志位氏へのあいさつを伝えました。

 志位氏は今回4回目の会談になるチン首相の訪日を歓迎し、チョン氏へのあいさつを託しました。そして国際問題で3点の協力を発展させたいと述べました。

 核兵器問題では、核兵器禁止条約の発効を受けて引き続き協力することです。

 気候変動対策については、英グラスゴーでの国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、ベトナムが積極的な目標を表明し、石炭火力の「廃止宣言」に賛同したことを評価し、脱石炭に向けた協力を強調しました。

 さらに、国際法に基づく平和秩序を東アジアで実現するという立場を述べた上で、米中対立への国際社会の対応で最も抑制すべきことは軍事対軍事の悪循環であり、最も推進すべきことは国際法という共通のルールの下での平和的な共存だと指摘。この立場で東シナ海と南シナ海の問題解決のために努めたいと述べました。

 これに対して、チン氏は気候変動対策と核兵器廃絶に向けた両党の協力を今後も進めたいと応じました。さらに、大国間の対立が他国に影響を及ぼしてはならず、「健全な競争」は必要だが、全ての争いは国際法に基づき外交的に解決すべきであり、武力行使をしてはならないと強調しました。

 また、両党間で今後も理論交流を発展させていくことを確認しました。

 会談には日本共産党から田村智子副委員長・政策委員長、緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者、田中悠書記局次長、ベトナム側からブイ・タイン・ソン外相、チャン・バン・ソン政府官房長官、ブー・ホン・ナム駐日大使らが同席しました。


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