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2021年11月16日(火)

核兵器問題学び行動を

中満国連軍縮担当上級代表と若者対話

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(写真)核兵器問題について語る中満氏=14日

 政治、社会、経済など多様な視点で核兵器廃絶への役割を模索する大学生らの団体KNOW NUKES TOKYOは14日、来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議や核兵器禁止条約第1回締約国会議を前に、中満泉国連軍縮担当上級代表に「締約国会議」「国際社会」「世界から見た日本」「日本の役割」をオンラインで質問し、ユーチューブ配信しました。

 中満氏は、日本が締約国会議に参加した場合に貢献できることとして、6条の被害者支援や環境回復などについての日本の経験を指摘しました。

 安全保障について、「軍備を拡充して安全になったことはこれまでない」と述べ、外交や適切な防衛力、2国間条約や多国間条約などさまざまなツールを組み合わせた安全保障を日本も理解することが必要だと強調しました。

 日本がアメリカの「核の傘」から抜け出すには、「どんなステップを経るのか具体的に考え、コンセンサスをつくり、道筋を立てて考えていくことが必要だ」と語りました。

 日本政府の「橋渡し役」論について「橋渡し」の役割は重要としながら、「核保有国と非保有国の間だけではなく、保有国同士の橋渡しの努力もしてほしい」と述べ、米中が対立を深めている中で協力の構造に変えていくことが重要になっていると指摘しました。

 若者への期待として中満氏は、日本が禁止条約を批准することにとどまらず廃絶を目的とすることなど核問題は地球の未来を担う若者の問題だと述べ、「パッションを持ち、信念を変えず、学び、知識と経験を深めていってほしい。世界の若い人たちとつながり、連帯し、影響力を発揮するよう期待している」と語りました。

 3人の大学生が参加。「被爆国U25(25歳以下の青年)による提言書」の内容、唯一の戦争被爆国としての責任を果たすことや禁止条約に参加することなどの5点を紹介しました。


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