しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年11月9日(火)

きょうの潮流

 「恐る恐る」の発信でした。総選挙で神奈川9区から立候補した日本共産党の斉藤温(のどか)さん。公示日にツイッターで「早朝から駅頭に立つのはやめます」という動画を投稿しました▼朝早くから夜遅くまで活動するのが選挙の候補者の鉄則。でも小さな子がいたり、障害があったり、親の介護をしている人はできない。そういう人は政治家を目指す資格がないのか? そう問題提起をしたかったといいます▼生後9カ月の娘がいます。妊娠が分かったのは昨年春。初めての出産で候補者活動ができるか悩みました。でも、ジェンダー平等を掲げる党として、妊娠や出産を抱えた女性も政治に参加できる社会にしたいとチャレンジしました▼最初は無理しても典型的な候補者活動をしようと思いました。でも「体を張った活動がいいという雰囲気を変えたい」。そして公示日に動画を投稿しました。バッシングにあうのではという心配は杞憂(きゆう)でした。多くの賛同が寄せられました。リツイートが2600を超え、「いいね」は5000近くに▼早朝宣伝の代わりに、政策をわかりやすく語る動画を毎朝、発信しました。周囲の人たちの協力もあります。授乳できる場所と時間を考えたスケジュールを組み、体調に気を使い、街頭宣伝の箇所を絞ってくれました▼これまで多くの女性候補者・議員が身を削るような努力をしてきました。その先に進もうという斉藤さんたちの取り組み。新しい政治を目指す運動をよりしなやかで強いものにしていくでしょう。


pageup