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2021年11月7日(日)

COP26inグラスゴー

気候災害で女子教育が危機に

途上国出身者らが訴え

国際NGOイベント

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(写真)アフリカの少女について報告するチホサナさん=5日、ウェブ配信から

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(写真)サイクロンの影響を語るソレンさん=5日、グラスゴー(小梶花恵撮影)

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(写真)気候変動と教育の問題について語り合う女性たち=5日、グラスゴー(小梶花恵撮影)

 【グラスゴー=小梶花恵】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の若者の日の5日、ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん設立の「マララ基金」や国際NGOなどが気候変動とジェンダー問題、教育についてのイベントを開きました。

 マララ基金の報告書によると、気候危機による災害の影響で、2021年には400万人以上の貧しい国の女子が初中等教育を修了できなくなると予測しています。イベントでは途上国出身の若い女性たちが訴えました。

 ジンバブエのNGO調査員のビウラ・チホサナさんはビデオ出演し、「気候変動による災害で働き手の生活手段が奪われると、少女たちはコミュニティーの男性の食べものを探すために学校から連れ出され、学び続けることができない」と報告しました。

 国連の気候変動に関する青少年諮問グループ、インド代表のアーチャナ・ソレンさんは「私の国では毎年とても強いサイクロンに遭う。先住民は森から収穫物をとって主な収入源とし、教育資金にしているため、森がサイクロンで破壊されると収入や生活手段を失い、子どもの教育に影響する」と述べました。

 被害を受ける女性のためのプラットフォーム創設者、レナタ・コッホ・アルバレンガさんは閉会のスピーチで、「気候変動による干ばつが原因で、母親を手伝うため何マイルも水をくみに行き、教育を受けられない途上国の少女がたくさんいます。COP26で世界のリーダーたちは空疎な約束をしていますが、私たちはこのような少女たちのことを考えなくてはなりません」と呼び掛けました。


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