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2021年11月5日(金)

きょうの潮流

 政権選択が問われた歴史的な総選挙。野党は議席を伸ばすことができませんでしたが、沖縄1区では「オール沖縄」の赤嶺政賢議員が、投票率が下がる中でも得票を約1000票伸ばし、3回連続の当選を果たしました▼背景にあるのは、民意を踏みにじって辺野古新基地を強行する自公政権への怒りです。県知事選での「オール沖縄」玉城デニー氏の圧勝、7割超が「新基地ノー」の意思を示した県民投票―。前回総選挙以降も繰り返し示された民意を、安倍・菅政権は平然と無視し、辺野古への土砂投入を強行し、貴重な生態系を破壊し続けました▼強権で県民をあきらめさせようとする自公政権。しかし、県民はあきらめませんでした。赤嶺氏は言います。「今回の勝利は県民の勝利。強権政治に対して県民は絶対に負けないことを示していただいた」▼選挙中、感じたのは日ごとに強まる共闘の力です。赤嶺氏の街頭演説にはデニー知事や「オール沖縄」に参加する全会派の議員が結集。立憲民主党のスタッフが街頭で赤嶺氏のビラを懸命に配布する姿を見て、筆者は胸を打たれました▼野党共闘をめぐっては、選挙前から激しい攻撃がありました。これをはねのける力が弱かったのは事実です。しかし、攻撃に負けず、本気で共闘をやりぬけば勝利できることが、自民党の有力議員を敗北に追い込んだ複数の選挙区で示されました▼「オール沖縄」は米軍の占領期から続く苦闘の到達点です。全国的な共闘はまだ始まったばかり。これからです。


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