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2021年11月4日(木)

COP26inグラスゴー

日本また化石賞受賞

岸田首相演説批判「目を覚ます必要が」

 【グラスゴー=桑野白馬】岸田文雄首相が国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の演説で、石炭火力発電の使用継続に言及したことから、日本政府は2日、地球温暖化対策に後ろ向きの国に送られる「化石賞」を受賞しました。世界の環境NGOが参加する気候行動ネットワーク(CAN)が発表しました。

 CANは、今回のCOPで石炭の段階的廃止が優先目標として掲げられていると指摘。「日本は2030年以降も、50年以降も使用を続けようとしている」と批判しました。

 さらに「岸田氏はアンモニアや水素を使ったゼロエミッションの火力発電を妄信している」と強調。技術はまだ「未熟」な上に、アンモニアや水素は化石燃料を原料として生成されるとして「世界の1・5度目標を達成する可能性がほとんどないことを理解し、目を覚ます必要がある」と両断しました。

 その上で「化石燃料の悪夢ではなく、気温上昇を食い止めるための現実的な約束と、30年までに石炭の廃止が必要だ」と表明しました。


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