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2021年11月1日(月)

温暖化防止 目標達成を

COP26議長「国際的枠組みで」

英国で開幕

 【グラスゴー=桑野白馬】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が31日、英グラスゴーで開幕しました。世界192カ国・地域から政府関係者、国際機関、市民社会代表ら約3万人が参加する見通しで、11月12日まで議論が続きます。

 世界の気温上昇を産業革命前に比べ1・5度未満に抑えるよう目指すパリ協定の目標達成に向け、各国が自国の温暖化対策を強化し、足並みをそろえられるかが焦点。温室効果ガス排出量が多い石炭火力発電の廃止や、削減量を国際取引する際のルール策定も議論します。

 今回は新型コロナウイルスに伴う行動制限措置や旅費の高騰のため参加を見送った島しょ国政府や市民団体関係者もいます。最も温暖化の悪影響にさらされる人たちの声が会議に反映されるのか、懸念されています。

 31日午前(現地時間)の開会セッションで議長に選出されたシャーマ前民間企業・エネルギー・産業戦略相は、新型コロナの影響でCOPが1年延期されたものの「気候変動の影響は止まらない」と強調しました。

 また、温暖化による異常気象が特に島しょ国や途上国に壊滅的な被害を与えているとして「これには国際的な枠組みでしか立ち向かえない。パリ協定で決定した1・5度目標を達成するには、いま行動しなければならない」と述べ、会議の成功のために協力を呼びかけました。


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