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2021年10月12日(火)

将棋新人王戦 伊藤四段 一気に連勝

古賀四段「貴重な経験」

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(写真)古賀悠聖四段(右)に勝ち第52期将棋新人王になった伊藤匠四段。奥は立ち会いの伊藤果八段=11日、東京・将棋会館

 将棋の伊藤匠四段(19)と古賀悠聖四段(20)の東西の若きエースによる同期対決となった第52期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負は11日、終わってみれば、伊藤四段が危ないところのない連勝で、一気に新人王を獲得して幕を閉じました。

 第2局は古賀四段の先手番。後手急戦矢倉の構えから、角道を止め一転して持久戦に。前例のない力戦形となり、一手一手時間を使って慎重にすすめる展開となりました。

 37手目☗5六歩~☗7九角で先手角は使いやすい形になり、立ち会いの伊藤果八段は「先手が指しやすくなった」と評価しました。陣形は古賀陣の方が勝っていたものの、形勢は不明。

 ここで伊藤四段が長考に沈み、42分の長考でひねりだしたのが「玉飛接近すべからず」の格言に反する40手目☖4二飛!

 意表をつかれたか、古賀四段も63分の長考で☗2六飛と4筋を守りましたが、このあたりから後手のペースとなり、48手目☖1四歩~☖1三角と角の活用が見え、徐々に差を広げていきました。

 先手も63手目☗5二歩~☗5一歩成~☗4一角と勝負をかけましたが、98手目☖2八への飛車打ちから☖7八角成で勝負を決めました。

 古賀四段は「☖4二飛に対して妥協した対応になった」と振り返りました。決勝三番勝負をたたかったことについては「1局目も2局目も、勝負どころで間違えてしまった。たくさんの人に応援していただき、貴重な経験ができた」と語りました。

 伊藤四段は「結果を残すことができて、とにかくほっとしている」と三番勝負全体を振り返りました。

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