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2021年10月12日(火)

性と生殖 権利確立を

東京 オンラインフラワーデモ

写真

(写真)性暴力をなくそうとオンラインで語りあう参加者=11日

 性暴力のない社会を求めるフラワーデモが11日、全国各地で行われました。東京はオンラインで開催し、呼びかけ人で作家の北原みのりさんらが登壇。シンポジウム形式で性暴力や、性と生殖に関する健康と権利の問題などについて語りあいました。

 「#なんでないのプロジェクト」代表の福田和子さんは、緊急避妊薬の薬局販売をめぐる検討会が厚生労働省で4年ぶりにはじまったと紹介。自身も参考人として発言し、「前回の検討会と比べると、前向きな議論になっています」と述べました。

 その上で、性教育の遅れや転売の可能性などを理由に反対する意見もまだまだあったと指摘。性と生殖に関する健康と権利の問題であり、すぐに実現させたいと話し、「あきらめずに声をあげ続けたい」と話しました。

 フリーライターの大橋由香子さんは、中絶をめぐる問題について問題提起しました。「日本には、堕胎した時に女性だけを罰する法律がいまだに存在しています」と告発し、国連の女性差別撤廃委員会からも指摘されていると述べました。

 また、中絶をする場合、性的暴行によって妊娠した場合などには必要がない加害者からの同意を病院から求められるケースもあり、結果として意図しない妊娠を中絶できず、一人で産んで逮捕されてしまう女性たちがいると発言。「女性の健康や人生が軽んじられています。孤立した女性を罰する社会を変えたい」と話しました。


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