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2021年10月5日(火)

石綿被害救え 相談会

なくせじん肺全国キャラバン

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(写真)次々寄せられる相談に応じる相談員=4日、東京都新宿区

 第32回なくせじん肺全国キャラバン実行委員会は4日、47都道府県で「アスベスト被害全国一斉電話相談会」を始めました。アスベスト被害救済法が6月に成立したのを受けて、被害を掘り起こし救済につなげようと6日まで行われます。

 東京都新宿区に設けられた相談会場では電話4台を設置し、弁護士や労働組合役員らが19件の相談に応対。専門の医療機関も紹介していました。

 79歳の男性は、「55年間塗装の仕事をしていた。息苦しく今の血中酸素濃度は94だった。以前、医師にCT検査をすると肺がにごっているが、原因が分からないと言われた」と相談を寄せました。

 60歳の男性は「17年前に父が肺の病気で亡くなったが、カルテの保存期間が過ぎているため証拠がない」と相談。建交労の福富保名書記次長は「役所に死亡診断書があるかもしれないので確認してほしい」と話しました。

 植木則和弁護士は、「早い段階で製品の危険性について知っていたはずのメーカーが責任に問われないのは許せない。被害者救済の基金創設に協力することを求め、被害に遭っている人が電話相談や裁判など行動しなければ救済されないという状況を変えていきたい」と話していました。

 相談会は、6日まで午前10時から午後3時。☎0120(057)358。


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