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2021年10月5日(火)

きょうの潮流

 軍拡・改憲の推進、原発再稼働、核兵器禁止条約の否定、疑惑隠し…戦後最悪の「安倍・菅政治」がようやく終わったと思ったら、何から何まで「安倍・菅直系」の岸田新政権が誕生しました▼「安倍・菅政治」はまだ終わっていない。本当に終わらせ、憲法に基づく当たり前の政治=立憲主義を取り戻すには、自公政権そのものを終わらせ、政権交代しかないと、あらためて痛感します▼目に余る民意無視で国民の支持を失った前政権を意識してか、岸田文雄首相は、自民党総裁選以来、「私の特技は人の話を聞くことだ」と繰り返しています。しかし、それが口先だけだったことがはっきりしました▼岸田氏は14日に衆院解散し、わずか5日後の19日に総選挙公示、31日を投開票とする意向を示しました。国民に政権の基本姿勢をまともに示さず、野党の追及からも逃れ、政権発足直後の「ご祝儀相場」の間に乗り切ろうという姿勢で、よく「人の話を聞く」などと言えたものです▼裏返せば、この政権にあるのは党内実力者の声を「聞く」力だけであり、国民の声を聞き、答えを出す力がないことの表れでもあります。実際、岸田氏らはコロナ危機を経て「新自由主義からの転換」を言うものの、中身は何もないばかりか、新たな新自由主義の危険も垣間見えます▼対する日本共産党、そして市民と野党の共闘は政権協力でも共通政策でも、自公政治を変える展望を示しました。政権交代を掲げ、正面から対決―。この立場で、総選挙勝利へ加速を。


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