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2021年10月4日(月)

“私の体は私が選ぶ”

中絶禁止に抗議 全米600カ所超

「女性の行進」に数万人

 【ワシントン=遠藤誠二】米南部テキサス州で妊娠中絶を厳格に禁止する州法が施行されたことに反対する「女性の行進」が2日、全米各地で行われ数万人が参加しました。「私の体のことは私が選ぶ」「中絶を選択する権利を守れ」と声をあげました。


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(写真)2日、ワシントンで行われた「女性の行進」(遠藤誠二撮影)

最高裁合憲性審理に注目

 共和党が与党のテキサス州で9月1日に施行された法律は「ハートビート法」とも呼ばれ、胎児の心拍確認後の中絶を禁じます。妊娠6週目前後にあたり、女性が自らの妊娠に気づいていない場合もあります。性的暴行や近親姦(かん)による妊娠の中絶も認めないものとなっています。米メディアは、同法施行で年間約4万7000件の中絶が禁止の対象になると伝えています。

 「女性の行進」はテキサス州の州都オースティンなど50州すべての600カ所以上で開催されました。首都ワシントンでは約1万人が参加。「中絶を合法のままに」「女性の権利は人権」「女性と中絶の権利に敬意を払え」などのプラカードを掲げ、最高裁判所前まで行進しました。

 行進に加わった女性(23)=ワシントン在住=は、「中絶の権利を認めた最高裁判決が危機にひんしています。中絶の権利を守るため私たちはたたかい続けます」と話しました。

 最高裁は4日から、南部ミシシッピ州での中絶禁止法の合憲性について審理を開始する予定で、その動向が注視されます。


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