しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年10月3日(日)

26日を公示日に見立て「必勝大作戦」の目標をやりぬこう

10月2日 総選挙闘争本部

 全党のみなさん。

 いよいよ、日本の命運を左右する歴史的決戦の月を迎えました。総選挙は、26日公示、11月7日投票となることが濃厚になっています。

 全党が一丸となってこの選挙をたたかいぬき、日本共産党の躍進、市民と野党の共闘の勝利で、必ずや政権交代を実現し、新しい政権――野党連合政権をつくろうではありませんか。

党史上初めての政権交代への挑戦――四つのチェンジと党の真価を語りぬこう

 「6年間の共闘の積み重ねが、ついにここまできた」

 「さあ、政権交代をはじめよう」

 9月8日の野党共通政策の合意に続いて、同月30日、日本共産党と立憲民主党との政権協力の合意が実現したことに、全国の党員はもちろん、後援会員、支持者の方々からも“感慨無量”の喜びと歓迎の声、“一心発起”の覚悟と決意が語られています。

 志位和夫委員長が会見で述べたように、党の99年の歴史のなかでも政権協力の合意を得て総選挙をたたかうのは初めてとなります。新政権ができた場合、わが党は市民連合と合意した政策の実行を支える「閣外協力」となりますが、この合意した政策は、あれこれの部分的政策ではありません。安倍・菅政治をチェンジする要となるものばかりです。第3回中央委員会総会決定が述べたように、「わが党も協力する新しい政権が誕生すれば、自民党政治を根本的に転換し、日本の前途にまったく新しい展望を開く、画期的な時代が始まる」ことは間違いありません。

 一方の自民党は、岸田新総裁を決め、「テレビジャック」とも言うべき流れに乗って総選挙に打って出ようとしていますが、出てきたのは「安倍・菅直系政治」――憲法9条改定や原発再稼働を推進し、国政私物化の真相究明には背を向け、人事までが「安倍カラー」。日本の政治を変えるには、政権交代しかないことは明瞭です。

 同時に、重要なことは、10月2日、東京のオンライン演説会で志位委員長が強く訴えたように、政権交代を実現する最大の推進力としても、新政権が合意した政策を実行に移し、揺るがず前進するためにも、日本共産党の躍進が不可欠だということです。「比例では、ブレずに、誠実に、共闘発展に力をつくしてきた日本共産党の躍進を」「共産党躍進で、新しい日本への『四つのチェンジ』を」「新政権を支える強大な党国会議員団を」――この訴えを大いに広げ、「四つのチェンジ」と党の真価を語りぬきましょう。志位委員長の演説(4日付「赤旗」掲載)を生かし、政治論戦で攻めに攻めて、「比例は共産党」の大きなうねりを起こそうではありませんか。

「必勝大作戦」――目標達成へ規模とテンポを数倍に

 全党のみなさん。

 3中総決定がよびかけた「総選挙必勝大作戦」――勝利に必要な宣伝・組織活動においても、全党の奮闘によって前向きの変化がつくられています。9月は声の宣伝が28万回、ポスター張り出しは68%、「赤旗」号外は1580万枚(47%)まで配布されました。9月は、対話・支持拡大や担い手広げが8月の約2倍の規模となり、「赤旗」読者拡大でも8月に続く連続前進をかちとることができました。

 同時に訴えたいのは、いまの延長線上のとりくみでは公示日までの目標には届かない――このことを直視し、活動の規模とテンポを数倍に引き上げようということです。

 私たちの活動の基準は、あくまで「比例を軸」に、「850万票、15%以上」の得票目標を掛け値なしに実現することに置かれなければなりません。そして3中総決定が「必勝大作戦」の眼目で明確にしているように、有権者のかなりの部分が期日前投票に向かうこと、党史上初めて本格的な共闘でたたかう総選挙であることをふまえれば、公示日までに党躍進の力強い流れをつくることがどうしても求められるのです。とりわけ850万の支持拡大をやりぬくためには大飛躍が必要です。

 “自分たちの活動が、「850万票、15%以上」に見合う得票目標を本気でやりきる構えと活動になっているか”“公示日までの課題を達成できるテンポになっているか”“わが支部、わが党組織の構えと活動が他党の動きを凌駕(りょうが)するものになっているか”を、すべての支部、地区、都道府県、比例ブロックが自己検討し、宣伝・組織活動の規模とテンポを数倍に引き上げる戦略をもち、手だてをとりきることを心から訴えます。

 公示日を期日とした「必勝大作戦」の意義をいま一度肝に銘じ、26日を公示日に見立て、14日に想定される国会会期末・解散までの節目標をもって頑張りぬこうではありませんか。

いかにして活動を飛躍させるか

 それでは、いかにして活動の規模とテンポを飛躍させるか。9月の活動の教訓をふまえ、次の三つを重視しましょう。

 第一に、宣伝でも、対話・支持拡大でも、働きかけの視野を全有権者規模へと広げることです。いま、画期的な政権合意、反共デマ攻撃を契機にした党と市民・野党の結束、コロナ危機のもとでの苦難軽減のとりくみなどで、党への見方の新しい変化が進行しています。宣伝も支持拡大も従来の枠にとどめないことが、こんなに大事な選挙はありません。結びつき・マイ名簿、分野別後援会の活動、担い手を広げに広げて友人・知人に働きかけてもらうなど、新たな開拓をすすめましょう。声の宣伝を強め、気候危機打開の「2030戦略」や「新経済提言」、「ジェンダー平等政策」などを生かし、若い世代、労働者を対象にした「お帰りなさい宣伝」、駅頭、公園、職場門前宣伝などに今から積極果敢にとりくみましょう。担い手づくりと結んで、選挙のなかでこそ「赤旗」読者拡大、党員拡大をすすめましょう。

 第二に、「選挙本番」の臨戦態勢を、党機関、自治体・行政区、支部に至るまで確立しきることです。現状は、平日も土日並みの活動をすすめる「選挙本番」の態勢とはなっておらず、これを打開することは急務となっています。党機関は、臨時の選挙専従も配置し、毎日宣伝カーや候補者の活動計画を決めて遂行し、支部の活動の掌握、ニュースの連日発行、必要な意思統一や作戦はちゅうちょなく提起し対策をとる。支部も毎日対話・支持拡大などを集約・報告し、日々行動する党員を広げぬく――文字通りの「選挙本番」の態勢をつくりあげましょう。

 第三に、3中総決定の徹底をやりぬいて、全支部・全党員がたちあがる選挙にすることです。討議・具体化支部は現在65%、視聴・読了した党員は27%です。1回討議したところも、3中総にたちかえり、支部の得票目標に魂を入れ、どれだけ支部員みんなの本気の目標にできるかが勝負です。比例での躍進は、すべての支部が得票目標実現に執念をもち、やりきってこそかちとれる――この構えに立って3中総徹底をやりぬき、“立ち上がらざる支部・党員なし”の総決起をつくりだしましょう。

 全党のみなさん。

 行き詰まった自公政治の継続を許すのか、それとも政権交代で政治の抜本転換の扉を開くのか。これからの公示日までの一日一日が、勝負に直結する決定的な日々となります。全党が悔いなくこの歴史的選挙をたたかいぬき、必ず勝利・躍進をつかみとろうではありませんか。闘争本部はその先頭に立って頑張りぬく決意です。


pageup