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2021年9月29日(水)

欧州政界 カラフル

アイスランド 女性議員47.6%に スウェーデン抜く

 欧州政治で女性や、男性として生まれ女性として社会生活を送るトランスジェンダー女性が、政治に活躍の場を求め、カラフルに次々と国政に進出しています。アイスランドでは国会議員のほぼ半分が女性、ドイツではトランスジェンダー女性が初の連邦議会議員となりました。


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 【ベルリン=桑野白馬】北欧アイスランドで25日に行われた議会選挙で、女性議員が63議席中30議席を占めることが27日、分かりました。女性議員の割合は議会全体の47・6%となり、欧州最高の割合となりました。これまでのトップはスウェーデンの47%、次いでアンドラ46・4%、フィンランドの46%でした。

 国営テレビは当初、女性議員が33議席を占め、欧州の議会で初めて50%を超えると報道。その後の再集計の結果、一転して男性議員が過半数を占めると修正しました。

 世界各国の議員たちでつくる列国議会同盟(IPU)の9月時点の統計によると、国会議員の半数を女性が占める欧州以外の国は、ルワンダ約61%、キューバ53%、ニカラグア51%、メキシコやアラブ首長国連邦(UAE)50%となっています。

首相続投は不透明

 集計結果では、左翼環境運動に所属するヤコブスドッティル首相率いる連立与党3党が合計議席を増やしました。ただ、保守の独立党、企業寄りの進歩党との政策の違いは大きい。「政治の安定」(ヤコブスドッティル氏)を優先し大連立した背景があり、首相続投につながるかは分かりません。

 首相の人気は健在ですが、左翼環境運動は、3議席減の11議席に後退しました。独立党は16議席で第1党となり、進歩党は5議席増の13議席となりました。


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