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2021年9月21日(火)

きょうの潮流

 ドラマはドキュメンタリーのように、ドキュメンタリーはドラマのように撮る―駆け出しの記者だったころ、NHKの番組制作者に聞いた言葉です▼先ごろ終了した日曜劇場「TOKYO MER」は、架空と現実がダイナミックに交錯し、視聴者が注目したドラマの一つでした。東京都知事直轄の救命救急医療チームが活躍。手術室も備えた大型車に乗り込んで事件や災害の現場に駆け付けます▼その姿は、コロナ禍にあって献身的に対応している実際の医療従事者に重なります。脚本の黒岩勉さんは、毎日発表される感染者や死者の数が記号になっているように感じると。「一人の死者には、家族や友人や大切に思ってくれていた人が大勢いる」▼ドラマは時に鋭い目を社会に向けます。政治家は国民の命を救うのが仕事、というセリフが響きます。コロナに対して、「ワクチン接種」「マスク」「人流の抑制」としか打ち出せない無為無策の自公政権に聞かせてやりたいところです▼“自宅療養”という名目のほったらかし。入院できずに自宅や施設などで亡くなった患者は、8月は250人だったという調査があります。救える命をこぼしてしまっていることに人々は心を痛め、同時に怒りが渦巻いています▼政治の転換が今ほど求められている時はありません。野党共通政策は“科学的知見に基づくコロナ対策の強化”を掲げました。一人ひとりのかけがえのない命を守る政権の誕生は待ったなし。そんな思いを実現する機会はすぐそこです。


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