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2021年9月14日(火)

きょうの潮流

 政治家の発言の真偽を検証する米NPO団体の創設者がトランプ前大統領をこう評したことがあります。「彼はファクトチェックのスーパースターだ。こんなにうそをつく大統領など見たことがない」▼実際に検証してみると真っ赤なうそ、誤り、ほぼ誤りが7割を占めていました。大統領みずからがフェイクニュースを流し、国民を分断し憎悪をあおる。その一つの帰結が連邦議会への襲撃でした▼国家の責任者による事実の偽り、隠ぺいがその国を壊し人々を苦難に迷わせることは歴史が証明しています。ナチスドイツしかり、日本の侵略戦争しかり。安倍・菅政治も同じ類いでしょう▼「私の認識は閣議決定された政府決定に基づいたものでした」。TBSの情報番組「ひるおび」でコメンテーターを務める八代英輝氏が自身の発言を弁解しました。これは先週の放送で野党共闘にかかわり「共産党はまだ暴力的な革命を党の要綱として廃止していない」などと発言したことを受けたものです▼よくそういうところと組もうという話になる、とまで言い切った八代氏。国際弁護士を名乗りながら政権の一方的な言い分をうのみにし、しかもそれを言い訳にした態度で撤回・謝罪といえるのか▼彼のいう決定とはこれまで自公政権が「暴力革命の党」と攻撃してきたもの。それがまったくのデマであることは、70年近くにわたり公安がその証拠を血眼になって探しても見つからなかったことが何よりも。虚偽がまん延する社会に未来はありません。


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