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2021年9月7日(火)

きょうの潮流

 子どもの新型コロナウイルス感染が大幅に増え、学級閉鎖が多くなっています。学校に行けないことによる子どもへの影響が心配です▼文部科学省がこのほど発表した調査結果によると、昨年の長期休校で学校から出された課題が分からなかったときに、小学生の8割が「家族に聞いた」、中学生の6割が「自分で調べた」と答えています。学校で聞くことができなければ、家庭の環境による格差が広がる恐れがあります▼感染が不安で学校に行けないという子ども、行かせたくない保護者。逆に仕事の関係などで学校が休みでは困るという家庭もあります。コロナ禍が深刻になる中で、感染を防ぎながら、どうやってすべての子どもに豊かな成長を保障するかは難しい課題です▼分散登校やオンライン授業などを組み合わせ、個々の実情に応じた、きめ細かく柔軟な対応が必要です。教員をはじめ学校に人を増やすことは不可欠でしょう。オンライン授業の場合は教員への支援や学校・家庭の通信環境を整えること、一人で端末を操作できない子どもをどう援助するかも課題です▼先の調査では「学校に行くのは楽しい」という子どもが小学生、中学生とも減っています。長期休校後「遅れを取り戻せ」と授業が過密になったためではという指摘があります▼一方、疾患があるためコロナ禍で「自主休校」していた子がオンラインで朝の会に参加できるようになって笑顔が戻ったという例も。子どもたちの意見も聞きながら知恵を出し合うときです。


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