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2021年9月6日(月)

農業・森林 爪痕なお

北海道地震3年 現地で追悼式

厚真町 紙・はたやま両氏 献花し町長と懇談

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(写真)手を合わせる(右から)松橋、紙、はたやま氏と伊藤富志夫町議=5日、北海道厚真町

 北海道で初めて震度7を記録した北海道地震から3年の5日、日本共産党の紙智子参院議員とはたやま和也前衆院議員・比例代表予定候補は震源地の厚真(あつま)町を訪問し、山腹崩落などで犠牲となった37人を悼み、献花しました。松橋ちはる衆院道9区予定候補らが同行しました。

 町は追悼式と、犠牲者の名前を記した「慰霊碑」の除幕式を行いました。19人が亡くなった吉野地区も献花台を設け、住民らが訪れ、手を合わせました。

 厚真町役場を訪れた紙氏らに宮坂尚市朗町長は「被災者には寄り添いが必要なのに、コロナ禍で人間関係が疎遠になってしまいました」と述べ、町の基幹産業の農業も米価下落の心配に直面していると訴えました。

 紙氏は「価格維持のために、国が買い取るなどの対策を求めてきました。引き続き訴えます」と応じました。

 44平方キロに及んだ森林被害は、技術的な困難さから手つかずの地域が多く、河川への土砂流出も心配です。宮坂町長は「山林は個人の財産ですが、公益的機能を持っています」と森林再生へ国の支援を求めました。

 「崩落したままでは所有者の意欲も失われてしまいます」と強調したのは、苫小牧広域森林組合の小坂利政組合長。山に入れず数十年かけて育てた木がどうなっているか見られない実態を懸念し、「路網や作業道は個人の力ではできません」と言う小坂氏に、紙氏も直ちに関係省庁に反映すると述べました。


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