2021年8月28日(土)
きょうの潮流
「命の選別が余儀なくされ、多くの助かるべき命が失われている」。大阪府の東大阪生協病院の橘田亜由美院長の言葉は重い▼コロナ感染対策をめぐり大規模検査は医療崩壊を招くとの考えにとらわれ、逆に医療崩壊を招いたのが大阪の維新府政です。入院できず必要な治療が受けられないまま死亡する例が相次ぎました。後に撤回したものの府は高齢者の入院は優先順位が低いという「命の選別」をする通知を保健所に送っていました▼「政府は本当に困っている人、弱っている人を助けてほしい」と語るのは、大阪市東部中央卸売市場でマグロの卸業を営む勝山比路介(ひろゆき)さん。十分な補償なく繰り返される飲食店への時短営業・休業要請は卸売業にも大打撃です▼時短協力金業務をパソナに丸投げ。その予算は約25億円。一方、協力金の支給は遅れに遅れ。見回り隊に職員を動員し「感染防止宣言ステッカー」の申請は煩雑。「吉村知事は派手なパフォーマンスはするが、言っていることとやっていることが違う」と勝山さん▼菅自公政権と維新政治の「二重の人災」に直面する大阪。感染による死者は全国最多のまま推移しています。何よりも命とくらしを優先する政治への転換は切実です▼日本共産党大阪オンライン演説会にメッセージを寄せた2人は、次のように訴えました。「命のバトンをつなぐ政権をともに」(橘田さん)、「国政で、困っている人を助ける核心をついた議論を、ガツンと」(勝山さん)。共産党への期待が熱く響きました。








