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2021年8月26日(木)

きょうの潮流

 グリム兄弟のドイツ伝説「ハーメルンの笛吹き男」は不気味な物語です。ハーメルンの町に繁殖する鼠(ねずみ)を退治した笛吹き男が、約束の報酬を町の人々がほごにしたことに怒り、今度は子どもたちを町から連れ去った…。実際に1284年、130人の子どもが同市で行方不明になった記録もあるようです▼この謎めいた伝説を引き合いに、女性史研究家の米田佐代子さんがブログでパラリンピック学校観戦に抗議。「子どもを二度と帰らないところへ連れて行かないで!」と書いています。「ワクチン接種もしていない子どもたちを『パラ観戦』に動員…。子どもをいのちの危険に追いやるのですか」▼感染力の強いデルタ株の流行で、新型コロナウイルスの20歳未満の感染者数は、この1カ月で6倍以上に急増。学校でのクラスターを危惧し、夏休み延長や修学旅行の延期に踏み切る自治体も出ています▼そんな中、大会組織委員会の橋本聖子会長は、パラ学校連携観戦は「何としても実現したい」。「教育の観点からパラリンピックを見てもらい、多様性と調和の実現を肌で感じることは、人の成長にとって重要」と▼東京大会で女性蔑視や障害者いじめ、歪(ゆが)んだ歴史認識の不祥事を起こしたのは大会関係者だったことをお忘れか。学校観戦が「学校感染」になった時、ここでも自己責任を言うのでしょうか▼無責任と欺瞞(ぎまん)は見抜かれています。ANN世論調査で「五輪開催はよくなかった」が44%で「よかった」38%を上回ったのは、その表れです。


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