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2021年8月13日(金)

女性標的 事件に怒り

各地でフラワーデモ

協力し解決すべきだ

群馬

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(写真)サイレントスタンディングに取り組む参加者=11日、前橋市

 群馬県で11日、前橋市、高崎市、草津町でフラワーデモが行われました。

 前橋市の県庁前交差点に「フェミサイド(女性を標的とした殺人)を許さない」などのプラカードをかかげた3人が集まり、サイレントスタンディングを行いました。「フラワーデモぐんま」の田嶋みづき代表は小田急線刺傷事件の報道にふれて「弱い者を狙う点で、相模原障がい者施設殺傷事件を思い出す」と話しました。

 高崎市の高崎駅西口ペデストリアンデッキには6人が集まり、「#性暴力をゆるさない」などのプラカードを掲げてサイレントスタンディング。

 フラワーデモ高崎の主催者のひとりの斉藤あつこさんは小田急線刺傷事件について「フェミサイドだと言う人も、犯人の男性を追い詰めた社会の問題だと言う人もいる。どちらも正しく、協力して解決するべきだと思う」と話しました。

 参加した40代の男性は「子どものころ同性から被害にあった。性被害をなくしたいと思い参加した」と語りました。

 前橋市では日本共産党の酒井宏明県議が、高崎市では伊藤たつや衆院群馬5区予定候補が参加しました。

社会のゆがみを危惧

埼玉

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(写真)アピールするフラワーデモ参加者ら=11日、埼玉県川越市

 埼玉県の、さいたま、川越、所沢の各市で11日、性暴力に反対するフラワーデモが取り組まれました。

 川越市では、「性暴力を許さない」「刑法の再改正を! 不同意性交は犯罪 暴行脅迫要件撤廃 性交同意年齢引き上げ 性犯罪の公訴時効の撤廃 地位関係性を利用した性犯罪規定の創設 性教育の拡充を」「#幸せそうという理由で私たちを殺すな #フェミサイドを許さない」「金学順さんから始まった♯MeToo」などと書かれたプラスターや日本軍「慰安婦」をモチーフにした「平和の少女像」のミニチュアでアピールしました。

 「フラワーデモ川越」呼びかけ人の白田真希さんは、6日夜の小田急線刺傷事件の容疑者が警察への供述で女性への蔑視やヘイトクライムが理由だと話したとの報道に触れ、「個人のゆがみだけでなく、それを生み出す社会のゆがみが、ひどい形で表れたのではと危機感を覚えます。女性へのヘイトクライムを許さないと訴えなければなりません」と話しています。

 ツイッターを見て初めて参加した参加者の一人は「小田急線の刺傷事件の報道を見て、ひどいと思い参加しました」と話しました。

 日本共産党の前原かづえ県議、今野英子市議、本名洋三芳町議も参加しました。

“黙らない”訴え掲げ

長野

 長野県では11日、長野市、松本市、岡谷市で性暴力の根絶をめざしフラワーデモが行われました。

 「フラワーデモ岡谷」はショッピングセンター「レイクウォーク岡谷」前に5人が集まり、サイレントスタンディングをしました。日本共産党の、ながせ由希子・衆院長野4区予定候補も参加しました。

 カラフルな花や複数の女性の後ろ姿のイラストに「私たちは黙らない」「フェミサイドを許さない」「なぜ女だからって傷つけるの?」と書いた新しいプラスターを用意。参加者の30代の女性は、「女性が標的の一人になる事件が起き、怒りを感じている。全国の仲間と助け合い、行動を続けていきたい」と話します。

 用意したプラスターには「毎月11日行動日」と記入。スタンディングアピールが一目で伝わるよう工夫し、街頭やツイッターで全国の行動と連帯し、参加を呼びかけています。

開催1年 これからも

岐阜

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(写真)「性暴力を許さない」のパネルと花をもって訴える倉畑さん(右)ら=11日、岐阜県高山市

 岐阜県高山市のJR高山駅前東口広場で11日、花を手にフラワーデモ(11回目)が行われ、「性暴力を許さない」の声を上げました。昨年8月に開催してから1周年。コロナの影響で2カ月活動を休止し、4月から続けています。

 呼びかけ人の倉畑直人さん(35)=医療関係=は、「友人の女性が性被害に遭い苦しんでいたことを話してくれたことがきっかけで、地元高山でもやろうと昨年8月、男性の僕がツイッターで呼びかけました。10人近い参加もあれば、1人のときもありました。新しい参加者も増え、『頑張って』と応援してくれる人もいます。性暴力がなくなるまで続けます。性暴力とともに『フェミサイドは許さない』の声も上げていきたい」と訴えました。

 初めて参加した女性は「性暴力被害者への蔑視を許さない」のパネルをもって、性被害の体験を語りました。

考える機会にしたい

宮崎

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(写真)アーケード下でアピールする参加者=11日、宮崎市

 フラワーデモ@みやざきは11日、宮崎市のデパート前交差点の一角でアピール行動しました。

 SNSや口コミでの呼びかけに9人が参加。花の絵や写真とともに「性暴力は許さない」などと書いたパネルを手に、スタンディング。庭の花をブーケにして持参した人もいました。

 参加者の一人は「性暴力について自分が考える機会にしようと参加した。小田急線の事件についての理解など、人と話をしたり考えを聞いたりする機会が欲しいです」と話しました。

 日本共産党の前屋敷恵美県議が参加しました。


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